不思議な対話


9回目

(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。

世「こんにちは、行代ちゃん。外は大雨ですよ。」
行「そうね。今日は降られなかったの?」
世「大丈夫でしたよ。まるで、いつも降られているような言い方をしてひどいな。」
行「だって、ついこの間もそうだったじゃない。」
世「そうでしたっけ。」
行「うーん、例えていうなら『恋に振られて傘を差すのも
忘れてそのまま』っていう感じだったわね。」
世「ははは。2つの『ふる』でひどい状況だな。」
行「ちょっと大げさだったかしら。」
世「はい、言い過ぎです。」
行「でも、失恋するとそうなるでしょ。」
世「ふうむ、そうですかね。私の口からはなんとも言えませんけど。」
行「そこまで、熱をあげたことはないみたいね。」
世「ちょ、ちょっと待った。このまま、恋愛系に進むのですか。
それは、避けたいのだが。」
行「泥棒は、待てと言われても止まらない。私も止まらないわよ。」
世「それならば、行代ちゃんは泥棒と同じようなものと・・・。」
行「そんなこと言っても、絶対に止まらないんだから。」
世「はあ、やっぱり墓穴を掘ってしまったか。」
行「もう、手遅れみたいね。残念でした。」
世「ええい、どこまでもいきますよ。」
(既に世代交TAIはヤケになっていました)
行「いま付き合っている人はいるの?」
世「ピー。世代ブレインは恋愛に関する記憶を持っておりません。」
行「今日はそういうやり方なのね。でも、記憶がないってのは変じゃない?」
世「ピー。では、訂正します。恋愛に関する記憶は封印されています。」
行「封印を解く方法はあるのかしら。」
世「ピー。毒りんごを食べると解けます。」
(毒りんごなんて出てこないよな)
行「ふーん。りんごはないけど、かなり前のみかんなら台所にあるわよ。食べる?」
世「・・・」
行「・・・」
世「・・・」
行「・・・」
世「まいりました。」
行「折れるのがはやかったわね。じゃあ、聞かせてもらおうかしら。」
世「質問は何でしたっけ。」
行「限界まで引っ張りたいのね。質問は『今付き合っている人はいるのか』よ。」
世「います。」
行「ええー!」
世「やっぱり、いません。」
行「何なのよ。はっきりしてよ。」
世「残念ながらいません。面倒ですから。」
行「面倒って口癖よね。でも、面倒よりも楽しいの方が大きいんじゃない。」
世「もう人間関係がドロドロになるのは嫌ですから。」
行「そのドロドロの時の話を聞かせてよ。」
世「ピー。時間です。今回はここまでです。」
行「また、ロボットになって逃げるのね。」
世「次回のテーマは『行代ちゃんは付き合っているのか?』です。こうご期待!」
行「勝手に決めないでよ。いつも、予告なんてしてないじゃない。」
世「あ、そうでした。ではまた。」
行「逃げ方が巧妙よね。今回はここまでにしておいてあげましょう。」
(前にも似たようなセリフを聞いたような気がするな)
世「ありがとう。ではまた次回。」
行「じゃあね。」

次の対話は12月中旬です。

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