不思議な対話


5回目

(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。

世:「こんにちは、行代ちゃん。今日は不機嫌そうにみえます。」
行:「これよ、このせいよ。」
(ダイレクトメールをつきつけられる)
世:「えーと、『無料で振袖があなたのものに』か。よくある着物の宣伝だな。」
行:「そうよ。」
世:「もしかして、これにだまされたのかな。」
行:「予想は外れ。こんなものにだまされる人なんていないわよ。」
世:「そうか。じゃあ、どうして不機嫌なのかな。」
行:「こんなものが届いたということは、私の性別も住所も名前もこの会社はつかんでいるってことよ。こわいわ。」
世:「まあ男性には送ってこないよな。こわいって、何が?」
行:「きっと、この会社には私のような美人のデータしか登録されていないのよ。」
世:「それで。」
行:「だから私は、情報を知ったストーカーにねらわれるのよ。」
世:「話が飛躍しすぎだ。だいたい、ストーカーのほうが恐がって逃げ出すに決まっている。」
行:「それ、どういう意味?」
世:「いや、別に意味はありません。」
行:「そう、ならいいけど。」
世:「いま周りに怪しい視線を感じるとか、そういうことがないなら大丈夫だって。」
行:「それがね、視線を感じるのよ。」
世:「えっ。」
行:「ほらあそこ。」
世:「なに!・・・ただの鏡じゃないか。」
行:「その通り。視線なんて感じるわけがないわ。」
(美人なら街中で視線を浴びるはずだがなぁ。これは言わないでおこう。)
世:「それならよかった。データはそう簡単にもれないから、心配しなくてもいいと思います。」
行:「ほっとしたら、お腹がへっちゃった。」
世:「それなら、今日はここまでにしましょう。」
行:「そう、じゃあね。」
世:「また次回。」

次の対話は8月中旬です。

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