不思議な対話


34回目

(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。

世「こんにちは、行代ちゃん。」
行「こんにちは。」
世「ああ、かまくらに入りたい。」
行「急にどうしたの?」
世「暖まってみたいからです。」
行「そうね。ここでは、かまくらなんて作れないわね。」
世「できないとなると、無性に入ってみたいのです。」
行「北海道にでも旅行すればいいじゃない。」
世「いや。寒いところはいや。」
行「じゃあ、どこへ行きたいの?」
世「いざ、鎌倉!」
行「・・・。」
世「・・・。」
行「もしかして、それが言いたかっただけなの?」
世「必ずしも、そうではないのだが・・・。」
行「あ、そう。」
世「しょっぱなから、冷たいのお。」
行「そうかしら。」
世「微妙に。」
行「冬にあたたまりたいって、気持ちはわからないでもないわ。」
世「おお。万人共通の願い!」
行「お茶に、梅やしそや昆布を混ぜると体の芯からあたたまるのよ。」
世「うわっ。おばさ・・・。」
(行代ちゃんの視線が鋭く突き刺さる)
世「あ、いや、暖まりそうだなあ。行代ちゃんは冷え性とか?」
行「冷え性っていうほどでもないんだけど、寒いのはちょっと苦手。」
世「ふむふむ。大変ですなあ。」
行「世代さんも飲んでみたら? 手の先まであたたまるのよ。」
世「手・・・私の手が冷たいって言いましたっけ?」
行「ずいぶん前に聞いたわよ。そうでなくても、見てればわかるわ。」
世「そうだよなあ。私は心が暖かいかわりに、手が冷たいからなあ。」
行「逆よ。ぎゃく。」
世「は?どこがですか?」
行「世代さんはあまりにも心が冷たいから、それが手に伝わってしまってるんでしょ。」
世「なにぃ。そこまで言いますか。」
行「自分で『この冷たさはまるで死人のようだ』っていってたじゃない。」
世「むむう。記憶にござらん。」
行「本当に忘れっぽいわね。」
世「忘れた事実も忘れつつあります。」
行「寒さも忘れればいいじゃない。」
世「おお! ってさすがにそれは無理ですがな。」
行「やっぱり?」
世「ええ、無理です。」
行「都合の悪いあたまね。」
世「別に、忘れたくて忘れているわけではないんだがなあ。」
行「なんでも忘れるなら、もう少しひどいこといってもいいかなって
  思ったんだけど、やめとくね。」
世「助かります。」
(互いに、ほほえみあう)
世「というわけで時間ですな。」
行「また来年もよろしくね。」
世「はいよっ。」

次の対話は1月中旬です。

行代ちゃんへのメールは 届きません
なおこのアドレスは行代ちゃんが個人的に
使っているので、私は関知できません。
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お願いいたします。

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