(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。
世「こんにちは、行代ちゃん。」
行「こんにちは。」
世「ふうむ。」
行「元気なさそうね。」
世「ご飯を炊き忘れて、飯抜きですから。一応、おかずだけ食べてきました。」
行「へえ、そうだったの。」
世「そうなのです。」
行「それ、かなりバランス悪いよね。」
世「たんぱく質が足りません。」
(行代ちゃんが少し不思議そうな顔をする)
世「何か?」
行「ううん。何でもない。」
世「ちょうどパンも切れていたからなあ。辛いっす。」
行「何か買ってくればいいじゃない。」
世「いや、お金も切れておりまして。」
(2人共に笑う)
行「少なくとも、これが終わるまでは倒れないでね。」
世「分かりました。でも、たんぱく質が足りないと脳が働かないな。」
行「・・・。さっきから、たんぱく質って言ってるけど・・・」
世「たんぱく質がどうかしましたか。」
行「炭水化物じゃないの?」
世「え?」
行「ご飯とかパンとかに入っている栄養素のことでしょ。」
世「はい。」
行「じゃあ、炭水化物じゃないの。」
世「あれれえ。間違っていましたか。おかしいなあ。」
行「だいたい、たんぱく質は肉とか魚とかでしょ。」
世「そう言われればそうだなあ。でも、なんとなく似ているし。」
行「『たん』、しか合ってないじゃない。」
世「むむう。鋭い指摘です。」
行「どうせ、他の栄養素もさっぱり分からないんでしょ。」
世「ええと。うーん。・・・分かりませんな。家庭科は苦手でしたから。」
行「そういう問題かしら。」
世「苦手なものは、簡単には覚えられません。」
行「でもたしか、世代さんは料理するよね。」
世「ええ、します。」
行「大丈夫なの?」
世「本を見てそれに従うだけですから。楽なものです。」
行「まだ、その段階なのね。」
世「まあ、自分で考えて作れるわけではありません。
そうなるまでは、相当の時間がかかるでしょうな。」
行「それで、味の方はどうなの?」
世「普通・・・ぐらいかなあ。」
行「相当怪しいみたいね。」
世「ちゃんと、食べられますぞ。食べ残したことはありませんから。」
行「ふーん。」
(行代ちゃんはあからさまに納得していない顔をする)
世「信用ないなあ。」
行「だって、塩の量とか難しくない?」
世「別に。小さじ1杯とあればそれに従うだけです。」
行「味見をしてみて、足したり薄くしたりってけっこう大変よ。」
世「味見はしません。」
行「ちょっと待って。しないの?」
世「ぶっつけ本番です。」
行「どうしてよ?」
世「面倒ですから。」
行「そう。やっぱり、味のほうは怪しいみたいね。」
世「試しに食べてみます? 機会はいくらでもありますぞ。」
行「やめとく。」
世「はっはっはっ。その方が安全ですな。」
行「思ってた以上に危険みたいね。私、まだ死にたくない・・・。」
世「死にませんってば。」
行「とりあえず、世代さんを殺人者に仕立て上げたく
なったら食べるよ。それまで、待っててね。」
世「ううむ。それは、まずいな。」
行「監獄はいや?」
世「それよりも、行代ちゃんがいなくなるのが嫌です。」
行「言うわねー。」
世「行代ちゃんは世界で2番目に大切な人ですから。」
行「また、憎らしい表現をするわね。」
世「ふふふ。」
行「ふふふ・・・。」
世「今回はここまでにしますかな。」
行「そうね。じゃあ、また。」
世「それでは、また今度です。」
次の対話は7月中旬です。
行代ちゃんへの応援メールは届きません。
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