不思議な対話


15回目

(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。

世「こんにちは、行代ちゃん。」
行「こんにちは、世代さん。」
世「最近は暖かくなってきましたな。」
行「そんな季節の挨拶は、しなくてもいいじゃない。」
世「はい。そうでした。」
(開始早々、押されています)
行「今日は背骨の話って決めてきたから。」
世「背骨? この・・・背中にある骨?」
行「ぜんぜん説明にも確認にもなってないわよ。」
世「では、『脊椎動物になくてはならない背中にある大事な骨?』でいいですか。」
行「そう、それよ。」
世「ううむ。引っ張りすぎましたかな。」
行「気にせず、すすめましょ。」
世「背骨のどんな話ですかな。」
行「年をとれば曲がるのよ。」
世「それぐらいの話なら、私でも知っています。多数のお年寄りの
背中が曲がっているではないですか。」
行「焦らず聞きなさいよ。これを見て。ほら。」
(謎のチラシを渡される。加齢とともに曲がる背骨の図が書いてある)
世「ほほう。まさに、曲がってますなあ。」
行「怖くない?」
世「怖いと言えば怖いです。ですが、皆そうなっているのですから仕方ないです。」
行「諦めるのはいつも早いわね。よく、見なさいよ。」
世「ええと、ああ。これは矯正下着の宣伝かあ。」
行「そういうこと。」
世「これを使えば大丈夫なのかな。」
行「多分ね。年をとっても美しさを保つことができるのよ。すばらしいわ。」
世「ふうむ。女性の願望につけこんだあくどい商売か。」
行「なんてこというのよ。」
世「いや。あまりにもうっとりしていたから、釘を刺しておきました。」
行「女性ならいつまでも美しくありたい、誰でもそう思うものよ。」
世「男性の場合は・・・あれえ。男性の矯正下着はあまり聞いたことがないな。」
行「そう言えばそうね。」
世「よく考えてみると、お爺さんよりお婆さんの方が背骨が曲がっているような
気がします。」
行「それは、さすがに偏見よ。」
世「いや、よく考えてみてください。少ないです。男性は曲がりにくいのです。
女性はあの・・・病名何だっけ?」
行「骨粗鬆症。」
世「うむ。こつしょしょうしょ、ってうまく言えん。こつ、そ、しょう、しょう。」
行「はい。骨粗鬆症って10回言って。」
世「こつそしょうしょうこちゅ、・・・できるかい!」
(2人ともに笑う)
行「まだまだね。」
世「とにかく、男性は曲がりにくいということです。」
行「曲がる前に死んでるってことでしょ。単に。」
世「はうっ。そうなのかもしれません。」
行「統計的にも、男性の方が早く死ぬでしょ。」
世「確かにそうです。でも、個人差がありますから。」
行「世代さんの場合は、どちらかと言えば・・・」
世「どちらかと言えば?」
(わざと、間をためる行代ちゃん)
行「長生きするんじゃないかしら。」
世「ふう。早死と言われるかとびくびくしました。して、その根拠は?」
行「私がエネルギーを与えているからに決まってるじゃない。」
世「うわあ。嫌なエネルギーだな。」
行「・・・。」
世「な、なんでもありません。ありがとうございます。」
行「冗談は抜きにしても、怒らない性格だから長生きすると思ったのよ。」
世「なるほど。」
行「それにたくさん笑うのも、長生きする秘訣じゃない?」
世「そうでしょうな。おお。だとすれば、この対話も健康にいいのです。」
行「あはは。そうよね。じゃあ、対話の回数増やしてみる?」
世「え? それは、きつすぎます。」
行「真に受けなくていいのよ。冗談なんだから。」
世「あ、そうでしたか。でも、顔が真に迫っていましたぞ。」
行「私の顔が悪いって言うの?」
世「すいませんです。そんなことは言っていません。」
行「あははは。だからぁ、軽く受け流せばいいのよ。」
世「なるほど。でも、難しいです。」
行「そのうち慣れるわよ。」
世「そのうち・・・か。やってみます。それでは、今日はここまでにしましょう。」
行「そうね。じゃあ、またねえ。」
世「では、また次回。」

次の対話は6月中旬です。

行代ちゃんへの応援メールは届きません。

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