(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。
世「ええと、あけましておめでとうございます、行代ちゃん。」
行「あけましておめでとう。今年もよろしくね。」
世「こちらこそよろしくお願いします。」
行「でも、もう正月気分も冷めたわね。」
世「元旦にやるわけにはいきませんし、仕方ありません。ありがちですが、
今年の目標をどうぞ。」
行「目標ねえ。『もっと美しくなる』かしら。」
世「ははは。今より美しくなってどうなるのですか。」
行「美しくないより、美しいほうがいいに決まってるじゃない。」
世「まあそうですが、いらないハエまで集まってきますよ。それでもいいのですか。」
行「たくさん、いたほうがいいじゃない。」
世「ハエは汚いものに集まりたがりますがね。ふふっ。」
(一応、皮肉をこめて言ったつもりだったのだが・・・)
行「じゃあ、私の近くにいる世代さんはハエなのね。」
世「は、はえ・・・ええ、ハエですとも。」
(開き直りました)
行「しかも、かなりしつこいタイプね。」
世「手で振り払われても、周りを飛び回ります。」
行「ハエ叩きを用意しなくちゃいけないのね。」
世「そんなに迷惑ですかねえ。」
行「ええ。」
世「・・・。」
行「冗談よ。これぐらいのことは、ノッてくると思ったのに。」
世「うう、心に一生癒えない傷ができてしまった。」
行「遅いのよ。くさい演技なんかしちゃって。」
世「バレバレですな。」
行「まだまだね。世代さんの目標は何?」
世「ううむ。『年をとる』かな。」
行「1年経てば、年をとるのが当たり前じゃない。」
世「精神的にという意味です。まだまだ、子供ですから。」
行「言われてみれば、子供よね。私はもう大人の域に達してるのに。」
世「ほほう。大人でしたか。駆け引きが上手だからなあ。」
行「ここまで達するのに、相当努力したのよ。」
世「私は努力家ではないから、子供なのかもしれません。」
行「たまには、努力してみたらどう?」
世「ううむ。『努力しない』は既に私の生き方の根幹となっていますから
変わらないと思います。」
行「そうね。じゃあ、ずっとこのまま子供でいなさいよ。」
世「それは、やだあ。」
行「子供ね。」
世「やだ、やだあ。」
行「また、くさい演技して。」
世「最近、駄々をこねる子供を見たことがないです。テレビCMでは何度か
見ましたが。」
行「この間、私見たわよ。」
世「駄々をこねる子供を?」
行「そうよ。ポケモンを欲しがってたみたい。」
世「最近の子供は何でも買い与えられていると思っていたのだが、違うのか。」
行「どこでもそういうわけには、いかないでしょ。」
世「まあ、そうかな。」
行「子供は幸せよね。」
世「大人の女性は大変ですか?」
行「幸せもあるけど、その分苦労も多いのよ。」
世「もう、おばさんだな。その考え方は。」
行「おばさんとは失礼ね。まだ、若いんだから。」
世「大人で若いのか。ふうむ。」
行「つまり、もっとも美しい時期なのよ。」
世「あとは、衰えるだけ?」
行「私は永遠に若いままよ。」
世「じゃあ、私は永遠に子供ですか。」
行「そうよ。」
世「そうかあ。二人とも長生きしそうですな。今月はここまでにしましょう。」
行「そう。じゃあ、またね。」
世「では、また今度。」
次の対話は2月中旬です。
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