不思議な対話


11回目

(〜)は私の心を文章化しています。
状況を説明することもあります。

世「ええと、あけましておめでとうございます、行代ちゃん。」
行「あけましておめでとう。今年もよろしくね。」
世「こちらこそよろしくお願いします。」
行「でも、もう正月気分も冷めたわね。」
世「元旦にやるわけにはいきませんし、仕方ありません。ありがちですが、 今年の目標をどうぞ。」
行「目標ねえ。『もっと美しくなる』かしら。」
世「ははは。今より美しくなってどうなるのですか。」
行「美しくないより、美しいほうがいいに決まってるじゃない。」
世「まあそうですが、いらないハエまで集まってきますよ。それでもいいのですか。」
行「たくさん、いたほうがいいじゃない。」
世「ハエは汚いものに集まりたがりますがね。ふふっ。」
(一応、皮肉をこめて言ったつもりだったのだが・・・)
行「じゃあ、私の近くにいる世代さんはハエなのね。」
世「は、はえ・・・ええ、ハエですとも。」
(開き直りました)
行「しかも、かなりしつこいタイプね。」
世「手で振り払われても、周りを飛び回ります。」
行「ハエ叩きを用意しなくちゃいけないのね。」
世「そんなに迷惑ですかねえ。」
行「ええ。」
世「・・・。」
行「冗談よ。これぐらいのことは、ノッてくると思ったのに。」
世「うう、心に一生癒えない傷ができてしまった。」
行「遅いのよ。くさい演技なんかしちゃって。」
世「バレバレですな。」
行「まだまだね。世代さんの目標は何?」
世「ううむ。『年をとる』かな。」
行「1年経てば、年をとるのが当たり前じゃない。」
世「精神的にという意味です。まだまだ、子供ですから。」
行「言われてみれば、子供よね。私はもう大人の域に達してるのに。」
世「ほほう。大人でしたか。駆け引きが上手だからなあ。」
行「ここまで達するのに、相当努力したのよ。」
世「私は努力家ではないから、子供なのかもしれません。」
行「たまには、努力してみたらどう?」
世「ううむ。『努力しない』は既に私の生き方の根幹となっていますから 変わらないと思います。」
行「そうね。じゃあ、ずっとこのまま子供でいなさいよ。」
世「それは、やだあ。」
行「子供ね。」
世「やだ、やだあ。」
行「また、くさい演技して。」
世「最近、駄々をこねる子供を見たことがないです。テレビCMでは何度か 見ましたが。」
行「この間、私見たわよ。」
世「駄々をこねる子供を?」
行「そうよ。ポケモンを欲しがってたみたい。」
世「最近の子供は何でも買い与えられていると思っていたのだが、違うのか。」
行「どこでもそういうわけには、いかないでしょ。」
世「まあ、そうかな。」
行「子供は幸せよね。」
世「大人の女性は大変ですか?」
行「幸せもあるけど、その分苦労も多いのよ。」
世「もう、おばさんだな。その考え方は。」
行「おばさんとは失礼ね。まだ、若いんだから。」
世「大人で若いのか。ふうむ。」
行「つまり、もっとも美しい時期なのよ。」
世「あとは、衰えるだけ?」
行「私は永遠に若いままよ。」
世「じゃあ、私は永遠に子供ですか。」
行「そうよ。」
世「そうかあ。二人とも長生きしそうですな。今月はここまでにしましょう。」
行「そう。じゃあ、またね。」
世「では、また今度。」

次の対話は2月中旬です。

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