あらかじめ断っておきますが、プラスではプログラムの変更が 行われているため、EXPANSIONとプラスでは起こる現象が異なっています。ブラッドプリンには援護クリーチャー吸収という能力が備わっています。 この能力がなかなか曲者で、
- 援護クリーチャーのHPだけMHPが上昇する(最大80)
- 吸収した時に総HPが80を越えていると、基本HP80・補正HP0になる。
- MHPが80を越えているとあたかも上限がそのMHPであるかのような振舞をする
など、なかなか変わった特性を持っています。
それだけであれば特に問題はないのですが、
「変身クリーチャーは変身すると援護による能力値変化が消える」 という性質と組み合わせると奇妙な現象が起きます。 例えば
ドッペルゲンガー + ザ ハンド vs ブラッドプリン + 援護クリーチャー
を想定します。前作の場合は、次のようにして説明しました。
- Expansionの場合
- 援護クリーチャーのHPが80以上だった場合(例:ジーニー、ダゴン等)
能力発動時にドッペルプリンのHPが減少し、死亡(!)。- 援護クリーチャーのHPが70以下だった場合
ドッペルプリンのHPはそのまま。- プラスの場合
- 援護クリーチャーのHPが80以上だった場合
ドッペルプリンのHPは10→80に変化。- 援護クリーチャーのHPが70以下だった場合
ドッペルプリンのHPは援護クリーチャーのHP分だけ上昇。援護クリーチャー吸収は、
能力と仮定します。で…もし
- MHPをたし合わせ
- MHPが80を越えていたらそれを80に修正する
という形で書かれているとしたら?
- MHPに援護クリーチャーによる能力値変化を足す
(何も考えずに"MHP=総HP"の代入を行っただけ?)- (元のMHP+援護クリーチャーのMHP)>80 なら多い分だけMHPから引く
実際のMHPは10なのに80を越えていると判断されて、MHPが天引き されることになります。しかし、プラスではプログラムが変更されたようで、おそらく
というように変更されたのではないかと考えています。 この方が処理1,2の統制がとれていて美しいですね。
- MHPに援護クリーチャーのMHPを足す
- (元のMHP+援護クリーチャーのMHP)>80 なら多い分だけMHPから引く
ちなみに、その他の上昇系クリーチャー(ヴァルキリーなど)も限界(80)を 越えた場合は能力が発動しても上がらなくなるんですが、この場合も 同じような対処をしているのでしょう。